“神の真実から人間の信仰へ”ローマの信徒への手紙講解  第44講 「霊に従って歩む者に」(ローマ8章1~11節 その2)   

〔今週の御言葉-私訳と黙想 ローマ8章1~11節 霊に従って歩む者に〕

1こういうわけで、今はキリスト・イエスの中にある人々は、決して罪に定められることはありません。2というのは、キリスト・イエスの中にある命の霊の律法が、罪と死の律法から、あなたを解放したからです。3すなわち、肉のゆえに無力になっているため、その中では律法にはできなくなっていることのために、神は自分自身の御子を、罪の肉に似たものとして罪のために遣わし、肉の中で罪を断罪してくださいました。4肉に従って(歩むの)ではなく、むしろ霊に従って歩むわたしたちの中で、律法の要求が満たされるためです。5肉に従う者は肉のことを思い、霊に従う者は霊のことを思います。6肉の思いは死ですが、霊の思いは命と平安です。7というのも、肉の思いは神に敵対し、神の律法に服従しないし、服従できません。8肉の中にある者は神を喜ばせることができません。9しかし神の霊があなたがたの中に住んでいるなら、あなたがたは肉の中ではなく、むしろ霊の中にいます。もし誰かがキリストの霊を持っていないなら、この人は彼(キリスト)のものではありません。10しかしもしあなたがたの中にキリストがおられるなら、体は罪のゆえに死んでいても、霊は義のゆえに命です。11もしイエスを死者たちの中から起き上がらせた〔よみがえらせた〕方の霊が、あなたがたの中に住んでおられるなら、キリストを死者たちの中から起き上がらせた〔よみがえらせた〕方は、あなたがたの死に定められた体を、あなたがたの中に宿っている霊によって、生かしてくださいます。

 

 神は「罪と死の律法」ができないことを為してくださいました。「肉のゆえに無力になっているため、その中では律法にはできなくなっていることのために、神は自分自身の御子を、罪の肉に似たものとして罪のために遣わし、肉の中で罪を断罪してくださいました。」御自分の御子を「罪の肉に似たもの」として遣わし、その「肉の中で罪を断罪」してくださったのです。それは「肉に従って歩むのではなく、むしろ霊に従って歩むわたしたちの中で、律法の要求が満たされるため」でした。確かに「内なる人としては、わたしは神の律法に喜んで同意しています。しかしわたしは、わたしの肢体の中に他の律法があることを見いだします。それがわたしの心の中の神の律法に戦いを仕掛け続け、わたしの肢体の中にある罪の律法によってわたしを虜にしています。」このようにわたしたちの肢体は、罪の律法に支配されて、罪への隷従を強いられており、この罪への隷従により死がもたらされています。まさにこの「罪と死の律法」の支配から「命の霊の律法」によって解放されたのでした。それはどのようにしてでしょうか。「わたしたちは洗礼によってキリストと共に葬られ、その死にあずかるものとなりました。」「しかし今は、わたしたちが死んだことによって、わたしたちがずっと閉じ込められてきた律法から解かれ」たからでした。こうしてわたしたちはキリストに結ばれて「神に対して生きている」ようにされたのでした。