“神の真実から人間の信仰へ”ローマの信徒への手紙講解  第27講 「艱難・忍耐・練達・希望」(ローマ5章3~5節)  

 

〔今週の御言葉-私訳と黙想 ローマ5章3~5節 患難、忍耐、練達、希望〕

しかしそれだけではなく、患難の中でもわたしたちは喜んでいます。患難が忍耐を生み出すと知っているからです。4次に忍耐が練られた品性を、次に練られた品性が希望を(生み出します)。5希望は失望とはなりません。わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです。

 

 信仰を持つようになったら、もはや困難に直面することはなく、苦難に出会うこともなくなると考えるのは間違いです。キリスト者であっても病気になりますし、信仰を持っていても苦難に出会います。しかし不信仰者と違うのは、そこで直面する苦難や患難を喜びとし、誇りとするということです。わたしたちは艱難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すことを知っています。そしてこの希望は失望に終わるものではありません。そのことは、わたしたちの心に聖霊が与えられ、その聖霊によって神の愛が注がれることによって分かります。苦難の中にあっても、そこで神の愛が注がれている、いや苦難さえも神の愛から生じるものだと信じることができるのです。このことは、神と和解し、神との間に平和を得ている者たちの内に生じます。わたしたちは、試練や困難に直面したら、「患難・忍耐・練達・希望」と、心の中で繰り返し、この約束を握りしめていきたいと思います。そして試練に打ち負かされてしまうのではなく、むしろ試練に打ち勝っていく信仰が与えられるように、祈り求めていきたいと思います。そしてさらには、試練さえ誇りとし、喜びとする信仰へと引き上げられていきたいと願います。そこには神に対する深い信頼があります。災いや不幸にしか見えないことの中にも神の愛を信じ、それが神の愛から生じた試練であり苦難であるということを信じるのです。