神に栄光を帰し、永遠に神を喜びとする歩み -『ウェストミンスター小教理問答』に学ぶキリスト教信仰- 問38

 

 

38 信者は、復活の時、キリストからどんな祝福を受けますか。

 

 信者は、復活の時、栄光あるものによみがえらせられて、審判の日に、公に受け入れられ無罪と宣告され、永遠に、全く神を喜ぶことにおいて完全に祝福された状態にされます。

 

〔今週の御言葉 1コリント15章35~58節 信仰者と非信仰者の復活〕

 

 使徒信条は「永遠の生命」を「からだのよみがえり」と結びつけて告白しますが、これはキリスト教独自のものです。古代の世界では永遠の生命への信仰がありましたが、それは「霊魂の不滅」のことで、肉体の復活や肉体と霊魂による永遠の生命を考えることはありませんでした。肉体や物質を悪と断定し、霊を真理や美の存在するものと見做すギリシャ哲学にとっては、肉体のよみがえりはまったくナンセンスなものでした。キリスト教は、肉体や物質、この世を悪と断罪するのではなく、本来はこの世も肉体も神の「善き創造」によるものであり、それ自体は本来善であったと考えます。そしてその肉体と霊魂の両者が神の祝福のうちに、完全なものとされると説くのです。この地上に生きる間、わたしたちを苦しめるのは、肉体の弱さです。しかしそれがそのまま天国に持ち込まれることは無く、それらが全く聖くされて、栄光あるキリストのお姿に似せられたからだとして整えられていくのです。よみがえるのは最後の裁きのためです。死後に裁きを受けることが定められ、各々その行いに応じて、神の御前に立たされ裁きを受けなければなりません。そしてキリストへの信仰に至らなかった者もよみがえらせられますが、彼らはそれによって裁きを受け、その罪にふさわしい報いを受けます。しかしキリストに結びつけられた者は、その裁きにおいて無罪宣告を与えられ、完全な神との交わりに至らせられていくのです。