〔今週の御言葉 ルカ2章1~20節 羊飼いたちのための救い主〕
救い主の誕生を告げる天使が現れた時、その知らせを聞いたのはベツレヘムの野原で野宿をしていた羊飼いたちだけでした。時は皇帝アウグストゥスによる人口調査が行われていた最中、身重のマリアさえもが、わざわざ先祖の出身地であるベツレヘムまで旅をして登録しなければならない時でした。野原に野宿していた羊飼いたちはどうしたのでしょうか。もう登録を済ませた後だったのでしょうか。いいえ、彼らはそもそも人口調査の対象と見なされていませんでした。人間の数に入れられていない者たち、それが羊飼いたちなのでした。しかし為政者は市井の人々からは、人間と見なされていなかった彼らが、救い主誕生の知らせを聞くことになります。それを告げた天使たちは、現れる場所を間違えたのでしょうか。もっと人気の多い場所で告げるべきだったのではないでしょうか。彼らは現れる場所を間違ったのではなく、わざわざ野宿している羊飼いたちの許に遣わされたのです。なぜなら生まれた救い主は、まさに彼ら羊飼いたちのような人々のためにお生まれくださった方だからでした。「今日、ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった」。この「あなたがた」は、羊飼いに代表される人々のための救い主だったのです。
