〔歴代誌下34章1~33節 御言葉による教会改革〕
マルティン・ルターが宗教改革をドイツから始めたのとほぼ同じころ、スイスのチューリヒでも同じような改革が始められていました。チューリヒ教会首席司祭ツヴィングリは、これまで行われていた聖書日課に基づくミサから、マタイ福音書を連続で講解する説教とそれを中心とした礼拝を開始しました。そしてこれまで千年以上も続けられていた様々な教会の慣行を、聖書によって規定されたものかどうかという基準で見直しをすると共に、ミサや聖人崇拝などが、聖書に基づいたものではないことを市主催の討論会の場で明らかにし、御言葉による改革を断行します。その運動はスイス、フランス、南ドイツ、オランダ、スコットランドなどに広げられていき、ルター派とは違う改革運動として意識されるようになっていきます。ツヴィングリは、宗教改革を弾圧しようとする周辺カトリック勢力による戦争で戦死してしまいますが、彼の後を引き継いだブリンガーやストラスブールのブツァー、特にジュネーヴのカルヴァンなどが中心となって、宗教改革運動を広げていきます。こうした流れはカルヴァン派と呼ばれましたが、当人たちは改革派という自覚をもっていきました。ルター派の信仰が「信仰義認」を中心としたものであるのに対して、改革派の信仰は聖書全体の教えに学ぶという姿勢をとり、長老主義政治を中心とした教会形成をして、今日に至っています。わたしたちはその信仰の流れを引き継いでいるのです。
